誰に何をあげるのかをきめる
遺産分けの基準
遺産の分け方をどのようにするのかは、遺産が多ければ多いほど、そして相続人が多ければ多いほど難しくなります。何を基準に遺産の分け方を決めればよいのでしょうか?
遺産分けの基準
@相続人の貢献度によって決める
一つの基準として、貢献度があります。自分の病気の看病を一番熱心に行ってくれたとか、同居してくれているなどを考慮に入れましょう。
A相続人の財産管理能力
相続人の財産管理能力も重要な基準になるでしょう。例えば、株式を相続させてあげても株式の知識の全くない相続人であったなら、相続財産を減らしてしまう恐れがあります。また、家業を継ぐ修行をしてこなかった子に、家業を継がせても会社は倒産してしまいます。相続人の能力も考慮に入れておいたほうが良いでしょう。
B財産を必要としているか?
たとえば、持病のある相続人は、健康な相続人よりも財産を必要としているかもしれません。ある相続人はお金よりも不動産(家や農地)といった住む場所を必要としているかもしれません。相続財産の必要度も基準となります。
Cなるべく不公平にならないように明確な理由付けを
相続人間のトラブルを防ぐためにも、なるべく、すべての人が納得できるような遺言を心がけましょう、遺留分に配慮するのも重要です。
以上、代表的なものを挙げましたが、残念ながら、遺産分けに正解は存在しません。いかに、残された家族の生活を守り、相続トラブルを防ぐかが重要になってきます。
最後はどれほど家族を愛しているかというあなたの心が伝わるような遺言を書けば、相続人も納得してくれることでしょう。