公正証書遺言の書き方
公正証書遺言が無効になる?
公正証書遺言の作成件数は2005年には7万件近くで、10年前の1.5倍にまで増えてきています。
しかし、近年作成件数の増加に伴って、遺言公正証書の無効を争われる裁判が増えてきているようです。遺言者が本当に本人の意向に沿ったものかどうかを争う事例がほとんどのようです。
遺言者は、遺言作成時は高齢で、認知証を患っているケースもあります。公証人が遺言者の遺言能力を確認できないまま、遺言公正証書を作成してしまうケースも出ています。
実際に裁判では遺言が無効になってしまうことさえあるのです。このようなケースのほとんどは依頼者が遺言者の家族で、公証人が遺言者本人との接触を十分に保っていないことが原因のようです。
今後、遺言に対する関心はさらに高まり遺言公正証書の作成件数も増えていくことが考えられます。遺言者が高齢になればなるほど、遺言の効力が争われることも増えます。
私たち法律家のも、なんとしてでもこうした事態を避ける方法を考えなければならないでしょう。